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【健康スポーツ学科】慢性疼痛を持つアスリートにおいて一次体性感覚野の興奮性と抑制機能が低下する!山代幸哉准教授と椎谷佳奈子(2021年卒)さんの共同研究が国際誌に公開されました!

この度、学校法人 新潟総合学園 新潟医療福祉大学 健康スポーツ学科 山代幸哉准教授と新潟医療福祉大学大学院 健康スポーツ学分野 修士課程(2021年卒) 椎谷佳奈子さんの共同著書で慢性疼痛を持つアスリートは一次体性感覚野(S1)の興奮性と抑制機能が低下することを明らかにしました。
また、本研究成果は、国際誌European Journal of Applied Physiology誌 (6月18日付)に公開されました。


(左)新潟医療福祉大学 健康スポーツ学科 山代幸哉 准教授
(右)新潟医療福祉大学大学院 健康スポーツ学分野 修士課程 椎谷佳奈子さん

研究成果のポイント
【題目】Reduced somatosensory evoked potentials and paired-pulse inhibition in the primary somatosensory cortex of athletes with chronic pain(慢性疼痛を持つアスリートの一次体性感覚野の体性感覚誘発電位と抑制の減弱)

1.3カ月以上持続する痛み(慢性疼痛)を有するアスリートは多く存在する。しかしながら、これらのアスリートを評価することは非常に困難であった。そこで、本研究では、慢性疼痛をもつアスリートに対して、S1の興奮性を評価する体性感覚誘発電位(SEPs)と抑制機能を評価する二連発抑制(PPI)を用いて神経生理学的に検討しました。

2.今回の研究により、慢性疼痛を持つアスリートはS1の興奮性と抑制機能が低下していることが明らかになりました本研究成果は、限定的ではありますが、慢性疼痛をもつアスリートに対して脳波を用いて評価し、慢性疼痛の緩和法を考えるための基礎的な知見になると考えています。

【研究概要】
本研究では、医師に治癒したと診断されてからも持続する痛みを抱えるアスリートに対して脳波を用いてS1の体性感覚誘発電位(SEPs)と皮質内二連発抑制(PPS)を評価しました。その結果、慢性疼痛をもつアスリートでは、慢性疼痛をもたないアスリートと比べてS1の興奮性(N20)と抑制機能(PPI-30ms)が減弱することが明らかになりました(図)。

本研究成果は、限定的ではありますが、慢性疼痛をもつアスリートに生じる慢性疼痛を神経生理学的に評価し、アスリートに生じる慢性疼痛の緩和法を考えるための基礎的な知見になると考えています。

■研究の詳細についてはこちら
https://link.springer.com/article/10.1007/s00421-023-05224-1

研究に関する問い合わせ先
山代 幸哉(やましろ こうや)
新潟医療福祉大学 健康科学部 健康スポーツ学科 准教授
950-3198 新潟県新潟市北区島見町1398番地
E-mail: yamashiro@nuhw.ac.jp  TEL: 025-257-4757
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